
「工事費用はどれだけかかるのか知りたい」
「おおよその金額で良いので教えて欲しい」
よくお問い合わせいただきますが、別の地域の一業者の概算の工事費用を聞いたところで、参考になるかどうかわかりません。
なぜなら金属外装工事は都道府県ごとに工事単価が異なるからです。。
地価、業者の会社運営経費、資材の流通、現場の状況、様々な要因で金額が大きく変動します。
たとえ概算でも、現実的な工事費用を知るには、あなたの近くにある金属外装専門業者(建築板金業者)に見積もってもらわなければなりません。
工事費用の「最安値」はアテにならない
工事業者を探す時、多くの方は雑誌やインターネットで探すことになるでしょう。
そのため、「できるだけ安く」と最安値を提示している情報を手に入れてしまいます。
その最安値の情報を持って、地元の専門業者に問い合わせをすることになるのでしょうが、ちょっと待ってください。
外装工事とは、電化製品や自動車のような精密な環境で大量生産できる工業製品ではありません。
資材は工場による生産品でも、住まいに取り付ける作業はまさに一点一点その場で加工して取り付けるのです。
また、地域ごとに資材の調達コスト、職人の人工、会社の運営コストが異なります。
都心部はやはり外装工事の費用は割高になります。
なぜなら、都心は地価・物価が高く、地方の業者より諸々の経費がかかるからです。
また、市場の原理で、都心に住みたい人が多ければ多いほど、需給のバランスにより工事費用が高額になる傾向があります。
逆に、地方は往々にして地価や人件費が安くなるため、会社の運営コストが抑えられる傾向にはあります。
とはいえ、必ずしも施工費用が安くなるわけではありません。
地方は、都心部と比較して施工数の絶対数が稼げません。
そのため、最低限の利益をしっかり確保できなければ、次の受注まで会社が持たないでしょう。
国などの公共事業でさえも「工事費を安く抑えよう」と考えてる現代。
過剰な「競争」という値下げ合戦が続いています。
優良業者とは言っても、受注できなければ売上が立ちません。
無理な金額の工事を請負い続けることで、当然自転車操業のような経営となり、倒産につながることが跡を絶たないのです。
職人不足は喫緊の課題
優良業者の減少は、悪徳業者が蔓延る温床となります。
なぜなら、地域に外装工事を行う優良業者・職人の数が減ることで、施工を依頼する先を失ってしまうからです。
そしてその地元の優良業者が減った状況は、悪徳業者にとって暴利を貪ることのできる楽園となります。
どの業者も、赤字になるような工事は当然請負いたくありません。
より条件の良い都心部などの地域へ遠征・移転するか、あるいは廃業してしまうことを選ぶ業者が多くなります。
実際に、職人不足という問題に悩む地方が多く存在します。
不景気の煽りを受けて、古くから続いてきた多くの業者が移転したり倒産したり廃業したりしてしまうのです。
こういった社会的な問題を解決するためにも、適切な工事費用を支払う必要があります。
優良業者へ適正な報酬が入ることにより、悪徳業者に騙されてしまう確率を最小限に抑えることにつながります。
まとめ
外構工事の単価は都道府県ごとに異なるその理由と最安値を求める弊害を述べました。
業者は安さだけで選んではいけません。
お近くの優良業者を見つけ、適正な工事費で工事を依頼することで、お住まいのメンテナンス環境が強化されます。
悪徳業者は、地に根付かず、工事が終わり工事費を回収すれば姿を消してしまうことも考えられます。
もし、その後その工事による不具合が出ても改修してもらえる期待は持てません。
アフターフォローなど、長いお付き合いができる優良業者を選ぶことで、結果的に様々なコストの削減につながるのです。