
良質な工事を期待するのであれば、その業者さんと一緒に工事を進めていくことが大切です。
気づいたことや気になることがあればすぐに連絡をするようにしましょう。
小さなことでも構いません。
苦労した業者選びが終わったからと言って、工事が全て完了したわけではありません。
業者が決まると、業者に工事を任せきりにしてしまう人がいます。
しかし、良質な工事を期待するのであれば、その業者さんと一緒に工事を進めていくことが大切です。
例えば、工事が始まってから初めて気づくことや、予定通りに工事を行うことができない場合があります。
特に外装のリフォームとなると、既存の外装を剥がしてみたら想像以上に躯体へのダメージがあった、ということもあります。
このとき、あなたとのやり取りがないと、「良かれと思って」ある意味勝手に工事を進められてしまう可能性があります。
本来であれば、「他にやりようがない」「こうせざるを得ない」ということでも、あなたの判断をあおぐ必要があります。
しかし、板金職人さんの中には、自分の判断で工事を進めてしまう人もいるのです。
「こうしなきゃ納まらないんだから、判断もなにも、やるしかないだろう」と言ったところです。
また、板金職人は「自分の技術で問題を解決するのがプライド」でもありますので、「難しい」とか「できない」ということを言いたがらない部分もあります。
とはいえ、その問題を解決するのに新たな部材が必要になれば、当然追加の料金という話にもなりますし、やはり一つ一つ納得して進めて行くことが必要です。
そこで、板金職人さんにこまめに話かけたり、一緒に休憩をしたりしましょう。
最近では、「板金職人には、休憩時のお茶など出していただかなくて結構ですよ」という業者が多いですが、積極的なコミュニケーションを取る意味で良い手段となります。
当然、板金職人も人ですので、お茶やお菓子を頂いたら「ありがたいな」「良いお施主様で良かった」と感じますし、「良い仕事でお返ししよう」と思います。
信頼関係とコミュニケーションができていれば、もし問題が発生した時でも、「現場の同志」として「あそこがこうなっててね」など必ず話題が出てきます。
中には、挨拶すらしないお施主様がいます。
挨拶というコミュニケーションの一番はじめの取っ掛かりでつまづいてしまえば、工事の品質の低下は火を見るより明らかです。
「工事の契約の対象外だから」と例え小さくても問題のある箇所を放置されてしまえば、他の雨漏りトラブルの元となったりと被害が広がることもあります。
なるべく多くのコミュニケーションを取れるよう工夫してみてください。