金属外装工事の見積りがどのような構成で作られているかのご紹介です。

業者から見積書を取り、検討するわけですが、多くの方は工事に関する知識がありません。
値段の設定や契約の内容を理解することは難しいでしょう。

小規模と思える工事でも数十万円もしたり、相見積もりを取れば会社によって値段が異なるため
「この金額の根拠は?」
「適当に決めているのではないのか?」
「高いのか安いのかわからない」

どのような基準で金額が決められているのか、理解に苦しむことになるでしょう。
そのような悩みを解消いたします。

請負と常用について

見積書を読み解く上で、まず請負い業者と職人との関係を理解する必要があります。

請負い業者とは、あなたから直接現場の調査や外装施工計画の作成、施工、管理など、工事に関連する業務一式を請ける業者です。
元請業者と呼ばれます。

あなたは元請業者と工事について相談し、検討し、請負ってもらう金額を決めます。
そこでその請負金額の検討のために、元請業者があなたに提出するものが見積書となります。

次に、職人とは、元請け業者の作成した計画に基づいて、あなたの住まいの外装を施工する人です。

業者にも、元請け業者の社長自身が職人であったり、「完全自社社員職人」を売りにしている会社、自社職人+下請け、全て下請け、と様々な形態があります。
これは、どれが優れているかということとは関係ありません。
自社の社員職人が優秀な場合もありますし、その逆もあります。
下請け職人の場合も同じです。

下請け職人の場合、さらに工事の業務全体の中から施工工程を請け負ってもらう場合と、「常用」で仕事をしてもらう場合があります。
常用とは、「一日働いていくら」というように日当で計算されます。
この「一人が一日働いていくら」を人工(にんく)と呼びます。
社員職人の場合も、単位が日当か月極かの違いであるだけで、常用と大きくは違わないと考えていただいて大丈夫です。

つまり、あなたが業者に工事を依頼する場合は「請負契約」となり、業者と職人の間で「請負契約」か「常用の契約」が交わされることとなります。

請負契約は、計画通りに工事が進まない、材料が足りない、など工期が延びたとしても追加で請求額が増えることはありません。
元請業者がそれらも踏まえてあなたとの契約を交わして工事額を決めたのですから、業者に責任があるのです。

逆に計画より早く工程が進んだ場合は、人工が圧縮され、元請業者は利益を多く取ることができます。

となると
「工事日数を減らすことで工事金額が安くなるのなら早く仕事を終わらせてほしい」
そう考えてしまいますよね。

しかし、天候にも左右されて工期は変動しますし、そもそも優良業者の見積りは、全ての項目が必要な工程ごとに適正な価格で作られます。
工事期間を短くするとは、必要な工程を省くなどの手抜き工事をすることにもつながります。

手抜きをせずに早い仕事ができるような、一握りの特別な職人に頼めば工期を減らせるかも知れませんが、当然のことながら常用の日当は通常の職人より多く支払う必要があります。
例えば、通常の人が人工20,000円×3日で60,000円もらえるところ、同じ人工で優秀な職人が2日で終わらせて40,000円では、腕が良い方が損をしてしまいます。
ですので、同じ仕事量であれば人工もやはり同じくかかるものと考えてください。

つまり元請業者の業務とは、
・人工が少なく済んで、自社の利益を高く取り過ぎて、お客様の利益を損ねないよう
・逆に、人工が自社の利益を飲み込んでしまわないよう
適正な計画と工程管理を行うことなのです。

工事金額の決め方

それでは見積りとはどのように作成されるのでしょう。

これは至ってシンプルです。
・材料費
・人工
・諸経費
これらを合算したものが請負い額=見積額となるのです。

材料費はその物自体の高い安いはありますが、市場の価格がある程度安定していますので、業者ごとに大きく上下するものではありません。
人工に関しては、先にお話しした技術の差によって人によって上下します。またその評価もそれぞれ業者によって変わります。
諸経費は主に業者の施工計画、管理の費用となり、これも業者ごとに違います。

つまり人工と諸経費は、その仕事の難易度、細かさ、仕上がりの品質や保証など、外装工事に対する思いやこだわりから業者によって変化するのです。
見積額の差とは「人にかかる費用」「技術料」の差、そしてその業者の評価の差と言えます。

このようなことから、通常に低価格な工事を行うには、より安い材料を使用したり、工事の範囲を小さくしたり、難易度を下げる必要があります。
逆に、高額(高度とも言いかえられます)な工事を安く抑えるということは、手抜き工事につながるリスクが高いということです。

工事の品質を確保しながら工事費用を抑えたいならば、まず予算をしっかり決め、その中でできる範囲の工事を検討・計画することが大切です。

外装工事に優れた専門業者をご紹介いたします

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スタッフが丁寧にお答えします。

 

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