「金属外装専門業者」と「ホームセンター」と「住宅メーカー」の違い

金属外装工事を依頼できる業者は大きく分けて２種類あります。
以下の内容を頭に入れておけば、金属外装業者選びに役立ちます。

住宅メーカーやホームセンターは自社で工事を行わない

住宅メーカーやホームセンターといった大資本の大手企業は自社で工事を行いません。

なぜなら、これらの企業は「下請け業者へ丸投げ」しているためです。
集客と施工管理をすることこそできますが、実働部隊がいるわけではないため自社で工事を行うことはできません。

大手企業は広告や規模の力で「集客」を代行し、「施工管理」をするという名目で「手数料」を乗せ、下請け業者へ工事を下ろします。
つまり、本来の工事費用とは別に、大手の取り分が工事費用に含まれているのです。

また、専門業者ではないので「個性的な金属外装工事」を行うことができません。
大手が扱う金属外装資材は、これまたある程度の規模を持った「自社のルートから仕入れられる既成品」の組み合わせのみとなってしまいます。

金属外装にはある程度のトレンドがありますので、各資材メーカーで近いデザインのものを選ぶことが可能なこともありますが、メーカーによりデザインに現れない機能性など違いが出てきます。
金属外装資材は必要となる加工部材の種類も多く、また現場合わせの特殊な寸法に合わせて小ロットの加工ができるだけの機材を自社で整備するか、専業の資材加工会社との取引きも必要となります。
既成品の組み合わせで「必要な細部の納まり」が実現できるのか、いささか疑問です。

では、大手企業へ工事を依頼することはメリットがないのでしょうか？
そうではありません。
大手企業のメリット、強みとは「保障」がしっかりしていることです。
単に値段が高いというわけではないということを頭の中に入れておいてください。

金属外装専門業者は金属外装の検討から施工までを自社で行う

次に、金属外装工事を行える業者として建築板金業者があります。
建築板金業者は、自社で資材の検討・加工計画から現場の施工まで行っているので、細部の納まりの良さが優れているのに加え適正な金額で工事を行えます。

「専門業者に工事の依頼をするのは敷居が高い」
「どの専門業者に頼んでいいのかわからない」
「専門業者がどこにいるのかわからない」

と多くの壁を感じることがあるようです。

しかし、敷居を高く感じるような必要はありません。
手数料が必要なく、例えば予算が大手と同じ金額であれば、手数料の分材料や施工のグレードが上げられることになります。

また、金属外装工事を専門で行っているため、「知識」や「技術」はかなり高度です。
ヒヤリングでは、あなたが思い描く理想を聞き出してくれて、工事面ではそれを形にしてくれます。
とはいえ、金属外装専門業者といっても業者によって「デザイン」や「提案内容」、「金額」は異なってきます。
あなたにとっての「価値の軸足」を決めましょう。

金属外装工事を依頼する際、あなたの「価値判断上の損」をしないために行わなくてはいけないことがあります。
それは、なるべく多くの金属外装業者に見積もりを依頼することです。
これは、住宅メーカーやホームセンターにも共通していえることです。

金属外装工事を検討する際、多くの候補の中から業者を選ばなくてはいけません。
ほとんどの人が金属外装工事の経験がないので、どの業者に依頼をすれば良いかわからないでしょう。

業者選びのポイントは、予算内で工事をプランニングしてくれて、施工技術も高い業者を選ぶことです。

「値段が安い」という理由だけで業者を決めてしまったり、「デザインを追求」してしまったりすると、必ず「値段」か「施工面（機能・デザイン）」のどちらか一方に偏ってしまいます。

良い業者というのは、お客様のことを第一に考えているので、納得がいくまで相談できます。
できるだけ質の良い工事を、あなたの予算内に収めるように検討してくれます。

金属外装工事を依頼する前に、「予算」と「工事内容」を具体的に決めておきましょう。
この２つがあなたの「価値の軸足」となり、工事の相談をスムーズに行うことができます。

ほとんどの業者は見積もりを無料で行っています。
複数の業者に見積もりをとることで、より予算と内容のバランスが取れた「あなたにとっての良い業者」を見つけることができるでしょう。

金属外装は安い買い物ではありません。
ですので、損得をただ値段の高い安いで決めることなく、あなたにとって価値＝価格、あるいは価値＞価格となるような業者を見つけましょう。